M様 レッスン2回目 ボーカルレッスン
本日のサロン・ド・ボッサはボーカルのM様。
今回はボサノヴァの名曲、A.C.Jobimの“Chega de saudade”をリクエストいただきました。
まずは歌詞の読みからレッスンスタート。
M様はとても勉強熱心で、発音などもかなりご自分で練習しているようです。
私が数年前からやっているボサノヴァワークショップの常連で、覚えた曲はご自身のライブで演奏なさっていて、ほんと素晴らしいなあと思ってます。
誰かの前で緊張感を持って演奏する、ということはものすごい力になります。
『いつか上手になったら・・』と尻込みしがちですが、都内では沢山ジャムセッションなどあるので、そういう場でどんどん演奏していくと良いと思います。
100万回の練習より、1回の本番。それを積み重ねていくのです。
M様は歌詞を読んでいる時はスムーズなのですが、メロディと合わせると少し平坦な感じになってしまいます。
慣れない言語の歌詞を読み、メロディと合わせ、音程をしっかり取り・・・
気をつけなきゃならないことが多くて、本当に難しいですよね。(私も難しい。笑)
頭の中でどうしてもメロディの方が強くなってしまい、言葉をメロディにぎゅっと押し込んでしまいがちなので、言葉の持っている“グルーブ感”が薄れていってしまうんですよね。
そういう時は“ラップ方式”でレッスンしていきます。
ギターに合わせ、まずは音程を気にせず歌詞だけをラップのように読んでいきます。
多言語はカタカナでは無いので、メロディやギターのリズムからちょっとずれてきたりします。それで良いのです!
そうやって、メロディと歌詞のグルーブのズレ感みたいなのを体に入れていきます。
それが出来れば、後はそのままその歌詞をメロディに乗せていくだけ!
ちょっと時間はかかりますが、いっぺんに色々な事をやるより、こうやって細分化して丁寧に組み立てていけば仕上がりは格段に美しくなります。まるで建築のようですね。
M様も1時間半のレッスンの中で、少しずつ、でも格段にいい感じに歌えるようになってきました。
レッスン後のスイーツはバタどら。
中にはバターが仕込んであって、バターの塩味とあんこの甘さがいい感じのハーモニーです。
実はM様、この日の夜に、私がナビゲーターで参加している四ツ谷サッシペレレのブラジル音楽ジャムセッションにご参加くださいました!
『緊張しちゃいました〜』っておっしゃっていましたが、なんのなんの!堂々たる歌いっぷりで、以前レッスンした曲を2曲うたってくださいました。
楽しそうに歌ってるM様のお姿を見て、とっても幸せな気持ちになりました。
ありがとうございますM様!
これからもどんどん歌い続けて下さいね♬