M様 レッスン1回目 ボーカルレッスン

今回のサロン・ド・ボッサはボーカルレッスンのM様。
M様は私がやっているボサノバワークショップに長年ご参加くださっていて、以前から時折個人レッスンにいらしてくださっていました。
ジャズをメインに歌ってらっしゃるM様ですが、演奏会などではブラジル音楽も交えているそう!

そんなM様の今回の練習曲は『Flor de lis(百合の花)』というDjavan(ジャヴァン)の名曲。
Djavanの曲は【MPB(エミペーベー)】と呼ばれるジャンルで、ブラジルのポップ・ミュージックの事です。
多彩な伝統的ブラジル音楽の背骨を持ちながら、そこにはファンクやロック、世界の色々な音楽要素が散りばめられています。

ジャヴァンの曲はメロディが不思議なのも特徴。
そしてリズムもサンバやボサノバとはひと味違っています。
M様は“リズムが難しい”とおっしゃっていたので、そこを重点的にやってみました。

歌をリズムに乗せる練習をする時、まず私は大きなものから捉えていきます。
ブラジル音楽は基本2拍子なので、最初は大きく2つのリズムを体に染み込ませます。
大きく捉えられたら、次は2拍子の中に4つ、出来たら8つ、16・・・と次第に細かくリズムを分解していきます。
1,2,1,2と手拍子しながら口で1234,12345678…と数を数えていく感じです。
今回はそれもやってみました。

そして練習していく内に、M様はスピード感があるリズムからゆっくりに変わる切り替え部分が苦手なことが分かりました。
スピードの切り替えで焦ってしまい、ゆっくりの部分もそのまま走ってしまっていたんですね。
それが分かればあとはその部分を集中的に練習していくのみ。
手拍子をしながら、曲のスピード感がどのように変わっているのかを歌と共に体で感じていくようにします。

こういうリズムやメロディは最初ちょっと手こずるのですが、一度覚えてしまえば大丈夫。
レッスンで見つけたポイントを繰り返し練習していけば必ず“ここだ!”という着地点が見つかるはずです。

今回もアフタースイーツはフルーツケーキ。
ラム酒に漬けたフルーツは10年選手で、毎年少なくなると継ぎ足ししています。
中身は林檎、自家製のオレンジピール、ドライいちじく、ナッツ類など。
クローブやシナモンが香り、ずっしりとしたバターケーキは冬にぴったりのお菓子です。

M様、今回は繰り返し練習本当にお疲れさまでした!
軽やかにFlor de lisが歌える日、たのしみにしてますね〜〜♪♬