K様 体験レッスン 弾き語りレッスン

皆さま、明けましておめでとうございます。
昨年中は大変お世話になりました。
2023年も【サロン・ド・ボッサ】皆さんと楽しんでやっていきたいと思います!
今年もどうぞよろしくお願いいたします!!

さて、2022年最後の【サロン・ド・ボッサ】は、弾き語り体験レッスンご希望のK様。
そしてサロン・ド・ボッサ初めての男性の生徒さん!!嬉しいなあ〜。

K様はご自分で日本のポップスなどを弾き語りしていたそうですが、ある時聴いたボサノバのナチュラルで優しい雰囲気にとても興味を持っていただいたそう。
今回は体験レッスンではじめましてなので、レッスンを始める前に歌かギターどちらをメインでやりたいかリスニング。
ギターを弾いていただくと、初めてのコードながらも左指の運指もかなりスムーズ。
右手のバッキングも一回お教えするとすぐ出来るように。
なので、ご本人も馴染みがないとおっしゃっていたポルトガル語の歌詞を重点的にやっていきました。

曲はボサノバのスタンダード中のスタンダート曲【Garota de Ipanema(イパネマの娘)】。
ポルトガル語の読み方は英語とはかなり違っていて、書いてあるのに発音しない言葉、表記の文字と違う発音になる言葉などがあり、発音に関しては、鼻音(フランス語のように鼻がかった音)、ZとJの違い、大きく膨らみを持って発音する言葉、速いスピードで発音する言葉etc,etc,…日本語では全く存在しない発音がこれでもか!という程あります。

例えば“graça(グラッサ)”という言葉があります。
日本語カタカナでは“グ/ラッ/サ”という3節で表現されますが、ポルトガル語だと最初のグラッの回転が速く、“グラッ/サ”という2節になります。3節だと音符が3つ必要になってきますが、2節だと音符は2つでいいのです。
こういう少しの違いが曲全体に大きな違いをもたらしていきます。

そしてこういうゆったりした曲ほど、この“言葉の持つグルーブ”が重要になってきます。
切れ味、みたいな感じかなあ?シャキッと粒立ち、というか。お米の炊き加減みたいですね。笑。
言葉のグルーブが無いと、ぺっとりしたお粥のようになっちゃう。
シャッキリ粒立ちの美味しい仕上がりにするのには、いい塩梅のスピード感やしっかりした発音が必要になってくるのです。

K様も慣れないポルトガル語に最初は『難しいですね〜!』と悪戦苦闘していらっしゃったのですが、やっているうちにだんだんとその言語の法則みたいなものを感じていただけたようで、ちょっと駆け足のレッスンでしたが、最後にはイパネマの歌詞全体をレッスン出来ました!
K様はリズム感が素晴らしく、2拍3連のようなリズムもスムーズにクリアしてらっしゃいました。

レッスン後はレモンの風味たっぷりのウィークエンドシトロンで一息。
K様と色々お話しながら、おすすめのCDやミュージシャンなどをご紹介。
セッションにもとても興味があるらしく、嬉しくて熱が入ってしまい思わず長話になってしまいました〜!笑。
K様、本当にお疲れさまでした!
男性の弾き語りのイパネマ、ぜひセッションで披露してくださいね♪
楽しみにしています〜!